
子どもって本当に正直だ。
もう20年くらい前になるが、当時わが子は就学前で、近くの保育所に「交流保育」という名目で母親と参加した。
交流保育、つったって母親と子ども2人で保育園にお邪魔するというだけだ。
こんなんあるよと言われて紹介されただけで、療育の専門の方が付き添うわけでもなく、園長先生が気を遣ってくれるでもない。
ただ、保育を行う部屋の隅で座っているだけ。
当時のわが子の状態は今ほど表情が出るようになったわけでもなく、脳症発症後2年程度だから正直まだ「ぼぉー」っとしている状態である。
だから「ただ座っている」だけ。
そんなわが子を見ていた子どもたちが1人、また1人と寄ってくる。
Aちゃん:「一緒に遊ぼぉ」って言ってくれる子は神様に見えた。
Bちゃん:「なんでここにいるの?」と言ってくれる子はまだいい。
Cちゃん:「なんで『何もできない』のに、ここに『来るの?』」と言われた時は「こいつ、しばいたろか」と思った。笑
もしくは、こいつの親はどんな教育しとんねん?と思った。
でも、子どもに罪はない。
初めて見る「障害児」だし、自分と同じことができないのが単純に疑問に思っただけなのだろう。
だけどCちゃんに「もう来ないで」と言われると「何だかなぁ。。。これは世の中の縮図だな」と思ってしまう。
子どもは正直なだけに余計にツライしキツイわ。
「あぁ、交流保育なんて行かすんじゃなかった」と家内の報告を聞いて実際に考えたもんな。
ちなみに私の大学の卒論は「真の統合教育」だった。
インクルーシブ教育。
あれから35年が経った。
日本の障害児教育って何1つ変わっていない。
平然と差別が行われ、なくならない。
そう話をしたら、福祉大学のある教授から「30年頑張ってこられた先人達に失礼だ」と怒られた。
うーん、そう言われてもなぁ、じゃぁなんで未だに「特別支援校」が存在しとん?
でさ、今でもわが子と散歩すると、小学生の子どもたちとか「ガン見」してくるんよ。
「なに、あの子?」ってな感じで。
そしたら親が「見ちゃいけません」って感じで苦笑いする。
教育システム全体の根本がなんも変わってないからちゃうんかい。
・・・と、私は思います。www
さて、自分にできることに邁進しますか。